診療・各部門
肝臓専門、胆膵系専門、上部下部消化管専門の常勤3名体制で行っております。
肝機能障害はALT値31以上が目安です。ご紹介いただけましたら、造影剤を使用した腫瘍精査の他、CTやMRIでの肝臓形態、実質の均一性評価、MRCPでの器質的胆汁うっ滞要因の検索、腹部エコーではBモードでの通常観察の他、肝硬度(エラストグラフィShare Wave値)、超音波減衰度(UGAP/ATT)などの測定を致します。急性/慢性肝疾患の鑑別を可能な限り当日中に施行、状態改善に日数を要する場合は入院の上速やかに、肝不全などで急性の場合には高次医療施設への搬送依頼を、複合要因を有し確定困難となる場合には肝生検を行います。また、肝膵疾患による場合は、必要と判断すれば当日中の緊急ドレナージにも対応しております。
胆道・膵臓の検査および治療として、腹部エコー、造影CT、MRCP、ERCP関連治療として、胆管結石の治療、閉塞性黄疸に対する胆道ドレナージ、胆嚢炎に対する経乳頭的ドレナージ、慢性膵炎に対する膵管ドレナージを、その他、経皮的胆嚢ドレナージや超音波内視鏡を行っております。
腹痛や背部痛、嘔吐、発熱などの症状がある患者さんがおりましたら、胆嚢炎や胆管炎、膵炎などの可能性もありますので当院連携室へご連絡ください。当日緊急対応も可能です。また、腹部エコーで膵管拡張や膵のう胞を認めた方、糖尿病が増悪した方などは膵癌を疑う必要がありますので、MRCPや超音波内視鏡などで精査いたします。是非ご紹介ください。
消化管疾患で行っている主な内視鏡的治療は、食道静脈瘤(EVL,EIS)、胃がん・胃腺腫(ESD)、胃過形成ポリープ(EMR)、出血性胃潰瘍・十二指腸潰瘍(緊急止血術)、GAVE胃前庭部毛細血管拡張症(APC)、大腸腫瘍(ESD,EMR)、大腸憩室出血(内視鏡的止血術)、消化管狭窄(バルーン拡張術、ステント留置術)となっております。ご高齢の方、抗血栓剤を服用されている方、当日の入院依頼を含め、内視鏡治療が必要あるいは内視鏡検査困難が予想される場合、お気軽に相談ください。近年、潰瘍性大腸炎や機能性胃腸炎も増えております。ご紹介いただいた方は速やかに検査し、結果をご報告いたします。
消化器内科 | ||
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年間入院患者数 | 年間外来患者数 | |
2020 | 3,785 | 7,702 |
2021 | 2,903 | 7,721 |
2022 | 3,349 | 7,722 |
2023 | 3,951 | 7,448 |
2024 | 6,294 | 8,042 |