整形外科

診療・各部門

診療協力部門

整形外科では、首から下の脊柱、四肢の骨、関節、筋肉、神経等を主に扱い、これらを総称して運動器と言っています。超高齢化社会になり、益々運動器疾患が増えてきていると思います。

当科は、一般整形外科から透析関連疾患まで幅広く診療を行っています。疾患は、一般外傷(特に高齢者の大腿骨遠位部骨折等)、交通外傷(骨折、打撲、捻挫、脱臼、創傷等)、退行変性疾患(頚椎症、変形性脊椎症、腰部椎間板障 害、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、変形性膝関節症、骨粗鬆症等)、感染・血行性疾患(脊椎炎、関節炎、蜂窩織炎、糖尿病性壊疽等)、透析性疾患 (破壊性脊椎関節症、アミロイドーシス、足趾壊死、包括的高度慢性下肢虚血等)、その他があります。

特に、腎不全、透析患者の整形外科的疾患を扱っているのが特徴です。その中でも難治性足潰瘍に対し救肢をめざした取り組みをフットケア外来を開設しながら、幅広く予防から積極的治療まで行っています。多数関連病院、クリニック、施設よりの紹介を受けております。透析科、腎臓内科、循環器内科、形成外科とチームを組み、適宜診断治療を行っています。

手術日は、全身麻酔が火曜、腰椎・局所麻酔が月曜午後・木曜午前より随時できるようになっています。また、リハビリ症例検討会(第1水曜)なども行っています。

診断は、問診、触診、理学的検査、レントゲン検査、必要に応じ、MRICT検査、足関節上腕血圧比(ABI)、皮膚還流圧(SPP)、血液・尿検査、骨塩定量を行い、治療は、保存的治療及び必要に応じて手術的治療を行っています。

手術は、一般的な骨折に対する観血的整復固定術、高齢者の大腿骨頸部骨折手術(髄内釘固定術、人工骨頭挿入術、骨接合術)、手根管開放術、腱鞘切開術、大腿・下腿・足での切断術等があります。

検査、手技では、脊髄造影検査、神経根造影・ブロック、硬膜外ブロック、仙骨裂孔ブロック、肩、膝関節内注射等随時行っています。

また、理学療法士・作業療法士が積極的にリハビリを担当しておりチームワーク医療を実践しておりチームワーク医療を実践しております。特に、腰痛、膝関節痛など急性、慢性の痛みは、日常の生活活動を制限し、社会的に損失となってきています。適切な運動など行い、予防することが大切と考えられます。

整形外科は機能再建医学として多様化、社会的ニーズにより、益々発展すると思われますので、これからも我々は、スタッフと一緒に地域の中核としてよりよい医療を提供すべく頑張っていきますのでご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

■ 担当医プロフィール

花岡 英二  整形外科診療部長

・日本整形外科学会専門医

・日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医

・骨粗鬆学会専門医

・日本フットケア学会認定医

渡邊 光弘  整形外科医長

・日本整形外科学会専門医

・日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医

・日本臨床神経生理学会認定医

政木 豊  整形外科医長

・日本整形外科学会専門医

・日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医