7.教育・採用について

令和7年9月30日

当院の診療放射線技師の採用区分には、常勤職員(任期の定め無し/有り)と非常勤職員があります。現在、採用の多くは東日本地区事務所が一括で選考する採用候補者名簿登録選考試験により選抜されています。
 任期の定めが有る常勤職員は、育児休業となった職員の代替要員としての採用が多く、次年度以降に管内の施設で任期の定めが無い常勤職員として採用されるケースがほとんどです。このため、当院では任期の定めを問わず、当人の希望も考慮しながら全てのモダリティを担当できるように教育のプログラムを定めています。

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JCHO東日本地区事務所HP

JCHO東日本地区医療職員募集案内

JCHO東日本地区病院放射線部門紹介

診療放射線技師教育方針

1.教育理念
・ 患者さんに安全で質の高い医療を提供するため、診療放射線技師一人ひとりが専門性と人間性を磨き続ける。
・ 個々のキャリア段階に応じた教育を通じて、組織全体の技術力と信頼性を高める。

2.基本方針
 (1)段階的教育:新人から管理者まで、キャリアに応じた教育プログラムを整備する。
 (2)継続教育:資格取得支援や学会参加を促し、生涯教育を推進する。
 (3)実践と理論の融合:日常業務に直結した OJT と、理論的な研修をバランス良く行う。
 (4)チーム医療・接遇の重視:専門技術だけで無く、医療人としての態度や他職種連携を強化する。
 (5)評価とフィードバック:クリニカルラダーや面談を通じて成長を可視化し、次の学習へつなげる

3.対象別教育方針

3.対象別教育方針
 (1)新人【1~2年目技師】
目的:基本的業務を安全・正確に遂行できる技師を育成する
内容:
基本技術(一般・マンモ・透視・CT・MRI・血管造影・骨密度などの基礎習得)
医療安全(被ばく低減、感染防止、MRI安全管理など)
接遇・コミュニケーションスキル
OJT+新人教育プログラム(チェックリストによる習熟度確認)
評価:クリニカルラダー Level1~2到達を目標

 (2)既卒者【技師、主任技師】
目的:専門分野の深化と教育・指導力の養成
内容:
装置別の高度な応用技術習得
認定資格取得支援
後輩教育・チームによる指導のスキルの習得
チーム医療・他職種連携スキルの習得
評価:クリニカルラダー Level2~4到達を目標

 (3)管理者【副技師長、技師長】
目的:組織運営・人材育成・医療安全推進を担うリーダー育成
内容:
マネジメントスキル(業務管理・人材育成・経営視点)
教育指導力(OJT計画、評価面談の実施)
医療安全・リスクマネジメント責任者研修
組織戦略の立案(新技術導入、業務改善プロジェクト)
評価:クリニカルラダー Level4~5、評価者研修・新任管理者研修を終了

4.推進体制

部門の管理者と装置担当者で教育チームを構成し、毎年の教育計画を策定。
各階層に応じた研修を組み合わせる。
成果は年次評価で確認し、改善をおこなう。

クリニカルラダー評価シート
マネジメントラダー評価シート

行動・姿勢の評価基準

新人教育について

入職後6ヶ月程度で、時間外の勤務に対応できるように各セクションをローテーションしていきます。
当院のほとんどの技師は、どの装置でも対応できる「ジェネラリスト」ですが、少なくとも一つは専門的かつ継続的に学ぶ領域を作り、「〇〇だったら誰にも負けない」と言えるようになることを推奨しています。
医療においても情報システムは必要不可欠ですが、専門的人材は不足しているのが現状です。AI の利活用も含め、医療 DX に関する教育や研究も推進しています。

令和7年度は、2名の新卒技師が入職してくれました。

千葉県診療放射線技師会などの研修会にも積極的に参加したり、初年度から2名とも学会発表に挑戦したりと、日々奮闘中です。