診療・各部門
当院の整形外科では、整形外科的な一般外傷(大腿骨近位部骨折、足関節骨折など)の手術や保存的治療、リハビリテーションを行っています。
【腎不全患者さんの整形外科的疾患】
当院の特徴である腎不全医療の一端として、腎不全患者の合併症の整形外科的疾患さんに、他科とこまやかに連携しながら取り組んでいます。当院の医師で対応の難しい疾患(腰椎疾患、人工関節)は、専門医を召喚し、より高度な医療を受けられるように心がけております。また、手根管症候群については、透析科佐藤純彦医師(非常勤)とともにシャント側でも鏡視下手根管開放術を行っています。
【難治性足潰瘍】金曜日午後(木曜日午後)
透析患者さん、糖尿病患者患者さんの生命予後にかかわる合併症の難治性足潰瘍(包括的高度慢性下肢虚血)に対する救肢に注力し、積極的に受けいれ、循環器内科、形成外科、透析科、他院の血管外科と連携し、治療を行っています。
血行再建を循環器内科において、心臓疾患、下肢末梢動脈の治療と並行しながら、歩ける足を目指し、創傷管理を行っています。
◆初診患者さんの流れ(事前に診療情報提供書のFAXをお願いします。)
整形外科・形成外科⇒ABI.SPP.& CT Angio、MR Angioまたは下肢動脈エコー ⇒循環器内科
【高気圧酸素療法】平日9時から3名
2025年5月より開設し、難治性足潰瘍、骨髄炎の患者の治療を開始しました。
今後より幅広い疾患に対しても取り組んでいきたいと思っております。
【フットケア外来】木曜日午後2時から
2010年より開設し、看護師による糖尿病患者さんの足病変の予防に努めています。
【骨粗鬆症】検査のみのご依頼でもお受けします。
骨密度検査DEA法・骨代謝マーカーのデータをもとに治療を行っています。
【脊椎矯正装具(HANAOKA型)】義肢装具士木曜日午後2時から
高齢者の腰まがり患者さんに対し、脊椎矯正装具(2010年特許取得)を日本義手足製造株式会社とともに開発しました。装具装着により、日常生活の維持改善、生涯歩け、新たなる骨折予防がされることを目指しています。
ご紹介をお待ちしております。

■ 診療受付時間・担当医
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
診療時間 | 8:30〜11:30 | ✕ | 8:30〜11:30 | 8:30〜11:30 | ✕ |
担当医 | 渡邊 政木 | ✕ | 政木 | 渡邊 | ✕ |
診療時間 | ✕ | ✕ | 8:30〜10:30 | 第2・4木曜午後 | 8:30〜10:30 |
担当医 | ✕ | ✕ | 花岡 | フットケア | 花岡 |
初診:可
予約:可
救急対応:可
整形外科では、首から下の脊柱、四肢の骨、関節、筋肉、神経等を主に扱い、これらを総称して運動器と言っています。超高齢化社会になり、益々運動器疾患が増えてきていると思います。
当科は、一般整形外科から透析関連疾患まで幅広く診療を行っています。疾患は、一般外傷(特に高齢者の大腿骨遠位部骨折等)、交通外傷(骨折、打撲、捻挫、脱臼、創傷等)、退行変性疾患(頚椎症、変形性脊椎症、腰部椎間板障 害、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、変形性膝関節症、骨粗鬆症等)、感染・血行性疾患(脊椎炎、関節炎、蜂窩織炎、糖尿病性壊疽等)、透析性疾患 (破壊性脊椎関節症、アミロイドーシス、足趾壊死、包括的高度慢性下肢虚血等)、その他があります。
特に、腎不全、透析患者の整形外科的疾患を扱っているのが特徴です。その中でも難治性足潰瘍に対し救肢をめざした取り組みをフットケア外来を開設しながら、幅広く予防から積極的治療まで行っています。多数関連病院、クリニック、施設よりの紹介を受けております。透析科、腎臓内科、循環器内科、形成外科とチームを組み、適宜診断治療を行っています。
手術日は、全身麻酔が火曜、腰椎・局所麻酔が月曜午後・木曜午前より随時できるようになっています。また、リハビリ症例検討会(第1水曜)なども行っています。
診断は、問診、触診、理学的検査、レントゲン検査、必要に応じ、MRI、CT検査、足関節上腕血圧比(ABI)、皮膚還流圧(SPP)、血液・尿検査、骨塩定量を行い、治療は、保存的治療及び必要に応じて手術的治療を行っています。
手術は、一般的な骨折に対する観血的整復固定術、高齢者の大腿骨頸部骨折手術(髄内釘固定術、人工骨頭挿入術、骨接合術)、手根管開放術、腱鞘切開術、大腿・下腿・足での切断術等があります。
検査、手技では、脊髄造影検査、神経根造影・ブロック、硬膜外ブロック、仙骨裂孔ブロック、肩、膝関節内注射等随時行っています。
また、理学療法士・作業療法士が積極的にリハビリを担当しておりチームワーク医療を実践しておりチームワーク医療を実践しております。特に、腰痛、膝関節痛など急性、慢性の痛みは、日常の生活活動を制限し、社会的に損失となってきています。適切な運動など行い、予防することが大切と考えられます。
整形外科は機能再建医学として多様化、社会的ニーズにより、益々発展すると思われますので、これからも我々は、スタッフと一緒に地域の中核としてよりよい医療を提供すべく頑張っていきますのでご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
■ 担当医プロフィール
花岡 英二 整形外科診療部長
・日本整形外科学会専門医
・日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
・骨粗鬆学会専門医
・日本フットケア学会認定医
渡邊 光弘 整形外科医長
・日本整形外科学会専門医
・日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
・日本臨床神経生理学会認定医
政木 豊 整形外科医長
・日本整形外科学会専門医
・日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
整形外科 | ||
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年間入院患者数 | 年間外来患者数 | |
2020 | 4,403 | 6,589 |
2021 | 3,911 | 5,892 |
2022 | 4,173 | 5,571 |
2023 | 6,091 | 5,773 |
2024 | 8,694 | 6,300 |